スタッフブログ
2026.01.23
愛され必要とされる人に
こんにちは!生活支援室 作業療法士の曽我部です。一昨年度よりデイケアの利用者さんや作業療法の患者さんたちと共に周囲の身近な皆様や地域の方々および地域の自然に関心を向けた様々な活動に取り組み始めております。
以前、デイケアの利用者の皆さんに「最近、誰かにありがとうと言われたことはありますか?」と尋ねたことがあったのですが皆、一様に首をかしげ返答に困る場面が見られました。そもそも一人暮らしのためあまり周囲の方と交流がないからなのか、お礼を言われてもほとんど気にもとめず気づいていないだけなのか。普段、利用者の皆さんが支援される側となり「ありがとう」とお礼を言うだけでなく、日々の生活の中でハンディがあっても相手に思いを向けて行動し「ありがとう」とお礼を言われ、必要とされ役に立っている実感を感じられるならばより生活にハリが生まれ心も豊かになりより社会に必要とされる方々になっていけるのではないかとその日以来実感を伴って感じるようになりました。
「必要とする誰かのために・・・持てる思いや個性を活かして欲しい・・・」
そんな思いで始めたのが2Fの認知症病棟の窓の装飾です。イラスト画の得意なTさんにデザインしてもらった図案をもとにデイケア利用者の皆さんとスタッフとが一緒になって外からガラスに「キットパス」という米由来のワックスを利用したクレパスを使用し絵を描いていきます。この製品は日本理化学工業という知的なハンディを抱える職員が全職員の7割を超えているという信じがたい会社の製品です。絵を描き終わると病棟の患者さんが興味深そうに覗き込む様子も見られます。季節感あふれる絵を見て和んだりスタッフや他患らとの交流のきっかけになれば・・・そんな思いを知ってかスタッフに「ありがとう」といわれるとデザインしたTさんも取り組んだ利用者の皆さんも笑顔が見られます。
また、9月からは月に1度、当院とも連携している「特別養護老人ホームやすはら苑」さん内の入所者の方の洗濯物をたたむボランティア活動にも出向いています。就労への意識付け、地域への関心の拡大、そして自分の行動が役に立って喜ばれているという実感を感じてもらうために継続しています。参加者は毎回施設職員から「ありがとう」と言われ、はにかんだ表情を見せお茶をいただいて帰っています。

最後に先ほどもご紹介した「キットパス」の日本理化学工業にて代々受け継がれている素敵な言葉があるのでご紹介させて下さい。
「人間の究極の幸せは一つは愛されること、二つ目はほめられること、三つ目は人の役に立つこと、四つ目は人に必要とされることです。福祉施設で大事に面倒を見てもらうことが幸せではなく、働いて役に立つことこそ人間を幸せにするのです・・・」